電磁気学17 1/rのラプラシアン
さて、ラプラス方程式は
という形の方程式だった。はスカラー場なので、遍くラプラシアンが0になるようなスカラー場を求める方程式である。いかにラプラシアンといえども所詮は2階微分、高校の増減表でやったように下に凸なら正になって、上に凸なら負になる雰囲気のやつだ。だから、ラプラシアンが0になるのは、一次関数(山なら平面的な斜面とか)や、変曲点や、あっち方向には下に凸だがこっち方向には同じだけ上に凸(即ち鞍点)、みたいな所だろう。
風の噂によれば、
みたいな雰囲気のやつがこの方程式(といっても原点を除くので遍ねいてはないが)を満たすらしい。まあ一次元から調べてみよう。
一次元の場 (x>0)で、一次元の勾配(要するに傾き)
の発散
は確かに0に、なっとらんじゃん。たしかにグラフはどう見ても下に凸だもんな。一次元のラプラシアンはただの2階積分なめるので、一次元のラプラス方程式を満たすのは直線だけなんでしょう、きっと。
2次元とか3次元に行く前に、次元で使えそうな計算を前もってやっておく。例えば、
また、対象がだけの関数のとき、
こいつらを用いて、2,3次元での のラプラシアンを求めよう。勾配は
で、その発散は
なるほど、 は、即ち3次元の時に特別に成り立つわけだ。
しっかしこれは での話。。。